烏帽子沢奥壁 凹状岩壁

   2003.10.18      晴れ
   Uさん、Shukla

      HPのリンクが縁で現場監督さんことUさんと7月に幽ノ沢に行く予定になっていたのだがリベンジの
   9月と共に雨で中止になり3度目の正直で土曜は凹状、日曜はV字右の予定で入山しました。
   土曜は快晴の中、凹状岸壁を登る事が出来ましたが日曜は雨上がりの為幽ノ沢は取止めて奥多摩の
   越沢バットレスに転進して岩トレをしてきました。
   Uさんにとって凹状は昔登攀時にパートナーが落石を受けて敗退した因縁のルートなのだそうです。

   先週から一ノ倉沢出合迄の車両規制が始まっていて車では入れない為ロープウェイのベースハウス
   で仮眠をしてから出合に向う。紅葉も丁度見頃で中々美しいのだが赤色がちょっと少ない感じ。
      出合にテントを張ってから取付きに向かって歩き出す。今日は天気が良いのでテールリッジも快適に
      登れる。取付きに着くと先行パーティが準備をしていたが中央カンテとの事、凹状は我々がトップの様
    だ、このルートは先行パーティがいると落石が怖いのだ。

   1P目 Shukla  以後奇数PはShukla 偶数PはUさんです。中央カンテと同じ取付きでバンドを右にトラバ
       ってから草付スラブを左上する、途中草付で滑ってちょっとビビった。草付は嫌いだ〜。 V+
   2P目 幅が広いスラブになり中央カンテ側のビレイポイントまで。ほとんどランナーなし。
       中央カンテ方面からビューンという音と共に落石が飛んで来た。 V
   3P目  2P目と同じ様なスラブを登る。先週の明星と違って易しいピッチの連続で快適だ。 V+
   4P目 このルートの核心なのだが傾斜も思っていたより強くなく、ホールド、スタンスも豊富で難しくは
       なかった。ただUさんがビレイポイントを5m程行き過ぎてしまい(ルートミス?)、クライムダウン
        も無理そうとの事で仕方なくそこでビレイ。 W
   5P目 正規ルート?に戻る最初の1、2歩が厭らしかった。右上するとハング帯にぶつかるので右側の
       かぶり気味の小ハングを登るのだが少し濡れていたので思い切って突破。 W+
   6P目 ふくらんだカンテを左上し草付帯でピッチを切る。自分はこのカンテの最初が厭らしかった。 W
   7P目 草付を直上、木に残置のシュリンゲがあったのでそこでビレイ。 V+
   8P目 クラックをレイバックで登る、左の壁も使えるのでそんなに難しくない。フェースを直上して終了点
        へ。 W+ 登攀時間は3:45

   暫く休憩してから衝立の北稜を下降する。初めてだったので最初の懸垂ポイントが良く判らなかったが
   昔下りた事のあるUさんが偵察してくれて懸垂ポイントを発見、一部ルート図通りではなかったがロープの
   引掛りもなく無事コップスラブに降り立ち、衝立前沢を下り(4年前慰霊祭で衝立前沢を登ったので地形を
   覚えていた)本谷に下りる少し手前の巻き道を使いどうにか明るいうちに出合に戻る事が出来た。
   凹状は特に困難な個所もなく快適なクライミングが楽しめました。

   出合 6:35〜登攀開始 8:00〜終了点 11:45〜出合 16:50

   夜中から雨が降り出し明け方には止んだが幽ノ沢はピンも少なく濡れていると怖いので中止にして越沢
     に転進を決定。テントを畳んでいる時朝焼けの中烏帽子、衝立に掛かった虹と紅葉のコントラストは言葉
   では言い表せない程素晴らしかった。
   越沢では天狗の肩下のX−、右ルート、第2スラブルートをつるべで登ったがUさんは20年振りとかで
   谷川より緊張していた様でした。



 
   

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