南ア 甲斐駒ケ岳〜鋸岳


2001年7月13日(金)〜14日(土)
メンバー 横山他6名


このコースは一部ルートで崩壊も激しく思ったよりハードでしたが梅雨明け直後の夏山をエンジョイする事が出来ました。
大ギャップを通過されるパーティは長めのロープ2本持参を勧めます。

12日夜は今年高根町に引越されたMさん宅に泊めて頂く、1Fには何と大工さんをインドアまで連れて行き作ったという人工壁2m×6mがありさっそく登らせて貰った。なんとも羨ましい限りである。

13日 小雨のち曇り 夜雷雨
戸台口から朝一番のバスに乗り北沢峠へ。7月のカラカラ天気で石室の水が出ているかどうか不安だったので3L担ぎ上げる。ザックの重さは13kg位か。峠に着くと小雨が降り出したが気温も低く樹林帯を登るには丁度良い。今日は石室までなのでゆっくり歩く。駒津峰では風も強く寒いので早々に出発して岩稜帯を直登し甲斐駒の頂上へ、展望は時々摩利支天が顔を覗かせてくれる位で、ガスがかかり風も強く仙丈岳も下部しか見えなかった。甲斐駒から鋸岳に向かう稜線に入り特に困難な所もなく、1時間少しで六合石室を見つけたが少々行き過ぎて適当な所からトラバり石室着。ツェルトを5張はり少々の宴会の後8時に就寝。夜雷雨があった。

14日 晴れ
4時に起床、5:20石室発。3年前同コースを歩いたFさんをトップに鋸岳を目指す。このFさん朝からガンガン飛ばすので付いて行くのが大変。
中ノ川乗越までは一部不明瞭な道で倒木が多い樹林帯を進むが暑くてこれから先が思いやられる。三ツ頭もあっという間に過ぎ、熊穴沢の頭は巻いてしまった様で6:40中ノ川乗越着。第二高点までは右側の壁沿いにガレ場を登ったがどの石も浮いていて気が抜けない。
第二高点からいよいよコースの核心大ギャップの通過になる。まず大ギャップに直接懸垂で下りれる地点に行くがロープの長さが足りそうにないので少し左に行ったガリーから下ることにした。Fさんの話では3年前は特にロープも使わず下れたそうだが、見る限りでは相当崩壊が進んでいる様で足を置くだけで落石になるし、途中2箇所切れ落ちていてとてもクライムダウン出来そうにないので懸垂で下りることにした。今回は8mm30mと20mしか持参しなかったので2本を繋ぎ、3回ピッチを切り懸垂したので効率が悪く、人数も多いので非常に時間がかかった。まさかこんなに悪いとはリーダーも思っていなかった様だ。ピンも1本なので出来ればハンマー、ハーケンを持参した方が無難である。下降点から大ギャップへの登り返しも最悪ですべての石が浮いている様で足を置くたびに崩れる。

北鎌に行った人がこのコースの方がずっと悪いとの話。
大ギャップから第三高点への登りは10m位の壁が有り、まず4人が5m上の残置ロープがある所まで行く、そこから先出だしが悪くザックが重くて登れないとの事で先にザックを上げて空身で登る。私を含む後続3人は残置ロープにプルージックをかましてザックを背負って登ったが難なくクリア。インドアの練習が少しは役に立っているのかも知れない。後続のYさんが登っている時になんと携帯が鳴り片手にホールド片手に携帯、山まで来て仕事とは大変だなーと皆で大笑い。

その後ガレ場を登り鹿窓を左に見て通り、小岩を登り稜線に出た。小ギャップは通らなかった様でしばらく痩せた岩稜を行くと鋸岳の最高地点第一高点に着いた。
さすがに景色は良く360°の大展望、仙丈岳もやっと姿を見せてくれて皆で記念撮影。大休止の後角兵衛のコルへ、ここから角兵衛沢出合まで3時間の長い下りになる。角兵衛沢は広大なガレ沢で大ギャップ同様足を置く毎に足場が崩れるので落石を起こすなと言ってもとても無理な状態でいやはや参りました。途中で今回のコースで初めて1Pとすれ違う。今日中に中ノ川乗越の予定とか。

1時間ほどガレ場を下り、更に1時間樹林帯を下って角兵衛沢出合に到着、1:50で着いてしまった。冷たい水で顔を洗いほっと一息。
ここからは灼熱の太陽照りつける河原を車をデポしてある林道まで歩く、途中1回渡渉があり、3人が山靴を沈。自分はただ一人裸足で渡渉して涼しい思いをした。2時間弱でデポ地点に到着、帰途伊那の見晴らしの湯で汗を流して帰った。自宅に戻り体脂肪計に乗ると2%減の18%、夏山はダイエットに効果有。

タイム
13日 仙水峠9:50〜駒津峰12:20 35〜甲斐駒ケ岳13:55
14:32〜六合石室15:47
14日 石室5:20〜中ノ川乗越6:40〜第二高点7:20 30〜
大ギャップ通過終了10:35〜第一高点11:15 50〜
角兵衛のコル12:00〜出合13:55 14:20〜車デポ地点16:10




                                                                                                       




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