烏帽子沢奥壁 南稜


99年6月5日 晴れ
横山他1名

5月に4回岩トレをして一ノ倉沢南稜に挑戦した。この時期はまだ雪渓があり、テールリッジ
までスプーンカット状の雪渓をアイゼンなしで登れる。 テールリッジ末端は切れているので
その手前でフラットソールに履き替え飛び降りた。昨年初めてこのテールリッジを登った時
は、恐怖感を感じたが今回それはなかった。衝立中央稜、中央カンテの取り付きを過ぎ南
稜テラスに到着。我々3パーティが一番乗りで振り返れば続々他パーティが上がって来る。
早く出発して大正解。
ここで先輩(♀)につるべで行くと突然言われる。登攀準備をしていると後続Pがテラスに集
まり人だかりになった。皆が見ている前で登るので緊張する。

1P目 横山  フェースを右上のチムニー目指して登りチムニー下でピッチを切る
2P目 Aさん チムニーを登る。ザックが邪魔で登りずらかった。
3P目 フェースを登りピッチを切ると草付帯に出る。
4P目 草付帯 コンテで進む。
     この辺りで後続P(ガイドもどき)が登ってきたので先を譲るが、いいとの事なのでそ
          のまま行くが、後ろからせっつかれて登る状態で凄く嫌だった。

5P目 横山  ハング下のフェースを左から
          登るが、ガイドもどっと左の方が簡単
          だと言われそちらに行くもピンも無く
          ランナウトになる。このうそつきー。
     ハーケンを打ち15m位でテラスに着く。
6P目 Aさん 6m程右に回りこみピッチを切
          ってしまった。
7P目 横山  馬の背リッジは左右とも切れ
          落ち凄 い高度感。カンテからクラック
          に取り付く。こんな所で落ちたら大変
          なので無我夢中で登る。
8P目 Aさん  いよいよ核心の垂直のフェー
          ス。Aさんはフリーが得意なので安心し
          て見ていられる。フォローで登っても難
          しかったがA0しなかったので良しとし
         よう。

やれやれ、やっと登攀終了。登攀中一度も休
めなかったので少し休憩してから草付の踏み
跡をたどり、結構いやらしい岩場を登り一ノ倉
岳を目指すが藪こぎと虫の攻撃に悩まされ、
汗だくになった。

一ノ倉岳からは堅炭尾根を下るも、藪がすごくて足元が見えないのと道も悪くてとても歩きづらかった。芝倉沢はアイゼンを着けて下り、夕闇迫る中出合に戻った。
ピッチの切り方、ルートファインディング等今後の課題が山積みの南稜だったが、つるべで登る事も出来たので自分としては満足した登攀となった。

タイム 一ノ倉沢出合4:30〜南稜テラス6:00〜登攀開始6:30〜登攀終了9:45〜
一ノ倉岳13:45 14:30〜出合19:00






                                                                                                       
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