明星山P6南壁 左ェースルート・直上ルート
2003.10.11〜10.13
Iさん、Shukla
10/12 直上ルート 朝方迄雨のち曇り時々晴れ
夜に雨が降り出しこりゃ明日の登攀は無理かなと半ば諦めムード、6時起床の予定が7時に起きる。
辺りは濡れていて暫く様子を見るが一向にお日様が出てこない。周りのクライマーも帰るのか登るのか
判らないがテントを畳んで撤収し、どんどん居なくなった。ダメもとで取付きまで行って見る事にして車で
駐車場まで行き南壁を見るとナントもう登っているパーティが居るではないか。明け方まで雨が降っていた
というのに明星の壁は乾くのが早いのだろうか・・・。出し抜かされた感じだったが左岩稜の取付きまで行き
準備を整えた。自分は左岩稜を登りたかったのだがIさんは直上かダイレクトルートを希望したので此処は
譲ってルートを探しに行く、昨日直上ルートを登っていたPが1P目を登り始めた所だったのでルートを聞くと
正面壁との事、と言う事は直上ルートと取付きは一緒になる。1P目から難しそうで時間も掛かりそうだった
のでダイレクトルートを見に行くと2Pが取付いていてハングで苦戦していて中々乗っ越せないで居る。
結局直上ルートを登る事にして引き返す。
暫く待つと先行Pはトラバースしつつ2P目に入ったので一段上のテラスまで上がり登攀を開始した。
正面壁ルート ダイレクトルート
1P目 Iさんリード 細かいフェースから凹状を左上するが所々引き出し状の岩があり難しい、何手かA0
をして抜けた。昨日より身体がやけに重たく感じて体調が余り良くないので2P目もリードをお願い
する。 X 30m
2P目 やる気を疑うなぁとか言われてしまったが調子が良くないので仕方がない。このピッチは更に難しく
て左上しながらハングを越えるのだが又もや引き出し状の岩が出てきた。Iさんもハングを乗っ越す
手前でテンションを掛けて休みを入れてしまったがどうにかビレイ点へ。日差しが出てきて気温も
上がり急に暑くなってきて汗が出てきた。(冷や汗か・・・)
自分もA0を駆使してどうにか狭いビレイ点に着いたが後で思えばさっさとアブミを出して登れば余分
な力を使わないで済んだのにと思った。最初の2Pで相当疲れてしまったがこのルートの核心の3P
目は私が登る事になった。 X+ 15m
3P目 足元が切れ落ちておりスタンスも余りないのでアブミを出してバンドに上がり少しトラバースの後
左上の残置シュリンゲにアブミを掛けて乗り込み次の支点を捜したが狭いバンド上の2m位真横に
1本と右上に1本 あるだけでとてもじゃないけど届かない。のっぺりした壁でホールドも殆どないので
バンドに上がるにしても不安定極まりない、ハーケンを打ちたかったのだが体勢が余り良くない為
打てそうにもなかったのでIさんに交代をお願いする。戻るのも結構大変だったがトップを交代して
Iさんが続いたが悪いな〜を連発、何度かトライしたが次の一手が届かない。無理をして落ちても
何なんでここで潔く退却を決定、50mギリギリで河原に降り立った。
兎に角お互いの登攀技術不足が敗退の原因な訳で来年までにもっと練習して必ずやリベンジした
い。 W A1
登攀開始 9:30〜退却決定 12:15〜取付き 12:45
早めに終了したので近くの姫川温泉で汗を流す、建物は古いが安くて(¥500)空いていた。
明日の天気予報を聞くと東京は午前中雨、糸魚川は曇り時々雨だったので少しでも望みが有る
明星に居残りを決定。 しかし夜半から雨が降り出し結構な量、仕方なく登攀を諦め早々に帰京し
た。