烏帽子沢奥壁 変形チムニー
2004.6.5 晴れ
Iさん(JECC)、Shukla
今シーズンの無雪期本ちゃんの幕開けは変形チムニーから。 パートナーは昨秋南稜で一緒だったIさん。
グリーンプラザで仮眠、出合で朝食後準備をし5:00に出発。
テールリッジを登るのはもう何回目だろうか・・・しかし今日は朝から暑い、雲一つない快晴だ。
中央稜取付きで登攀準備をして変チ取付きに向かったのだが、着いてみれば某会の集中で4組11人も登る
とかで1時間待ち。待っている間中央カンテ方面からの落石が多かった。
Iさん来週はディレッティシマの予定なので練習の為にと核心を登って貰う。
1P目 V〜W 50m Iさん ルート図の1,2Pを繋げて登った為50mギリギリ、最後1m位は1本でビレイ。
簡単なフェースなのに朝一で身体が硬かった。
ディレッティシマに取付いていたPは1ピッチ目から支点が無い無いと言いながらハーケンを打ち捲くっていた。
2P目 W+〜V 40m Shukla ルート図の3,4Pを続けて登る、急なクラックとか書いてあったけど特に難しい
個所はなくチムニーの手前でピッチを切る。岩も乾いていて、浮石も少なく容易だ。
3P目 X 20m 先行Pが登るのを暫く待ってからIさんリード、チムニーを抜けた所でピッチを切った。
チムニー内は乾いていてフリーで登れた。核心と言われているがA0する程ではない。
4P目 X− 40m Shukla 数メートル直上の後トラバースして中央カンテと合流、特に難しく感じなかったが支点
は少ないので慎重に。ピレイ点に先行Pがいた為結構長時間待機、待っている時も暑くて体力が消耗する感じ。
他のピッチでも待ち時間が結構あったが追い抜く訳にも行かないので仕方無い。
5P目 X− 40m Iさん 先行Pが登るのを待ってからルンゼからチムニーへ。中央カンテに入ってから急に岩が
脆くなり浮石が非常に多く注意が必要だ。 岩つばめが元気良く飛び回っている。
6P目 V 40m Shukla 左へトラバースの後、フェースを右上後ピナクル手前まで。容易だがピッチ内で支点が
2,3本しかない。待機の時4畳半テラス方面から地鳴りの様な音が聞こえたので一時はテラスが崩れるのかと
ハラハラしたが落石は無かった、一体何の音だったのだろう。
7P目 X 40m Iさん どうしてもフリーで登りたいからとピナクル左からのルートを取った。グレード的には10a位
と言っていたがフォローで落ちた場合振られそうなので自分は正規ルートを抜け口で1ヵ所A0をして突破、その上の
コーナークラックの方が難しく感じた。中央カンテは6年前に登っているのだがこのクラックの記憶はすっかり消えて
いた。 さすがに喉が渇いてきたので此処で水分を補給。
8P目 W 30m Shukla スラブから凹角、特に困難な個所はなし。
9P目 W 50m Iさん 途中でピッチを切らず草付フェースを左上、凹角を越えて烏帽子岩の肩に出て此処で終了
とした。支点は多目だった。
此処の懸垂ポイントから空懸1回、草付をトラバースして南稜の終了点にショートカットした。
6ルンゼも待ち時間が結構あったが15:00には出合に戻れた。
一日を通して天気が良く気温も高かったので暑さでバテバテの一ノ倉シーズン始めの登攀でした。
出合5:00〜中央稜取付き6:00〜変チ取付き6:30〜登攀開始7:30〜烏帽子岩肩11:20〜出合15:00
〔温泉〕 榛名H邸傍に有る ハルナ温泉 スパハウス 悠遊湯