剱 チンネ左稜線
2001年8月12日〜15日

メンバー 横山、TUさん、TOさん(13日下山)

14日剱チンネ左稜線を登ってきました。
2年ぶりの本ちゃん、乾いた岩を触るのも3ヶ月ぶりという相変わらずのビギナーですが充実したクライミングが楽しめました。

8月14日 晴れ 
メンバー 横山、TUさん
タイム 
熊の岩4:25〜池ノ谷乗越5:15〜三ノ窓5:52
左稜線取付き6:20 登攀開始8:20 T5 12:00渋滞
T5登攀開始13:00〜終了点15:28 45〜熊の岩17:10

三ノ窓からチンネアクシデント続きで入山してから2日目の13日やっと熊の岩に到着。
重さ24キロのザックを担いでの長次郎雪渓の登りはやはりきつかった。
Dフェースの真向かいに天張り、花と線香、酒を手向けて2年前に亡くなった岳友の3回忌を慰霊する。夜満天の星が降り注ぎ明日の天気を約束してくれる。

薄明の中出発、池ノ谷乗越から三ノ窓まで初めての自分でも迷う事はない。
三ノ窓からはすでに左稜線を登っているパーテイが見える。
取付きまでの雪渓でリーダーがスリップして10m滑落。磨り減った靴の時はアイゼン着けましょう。取付きでは6〜7Pの順番待ち状態。
リーダーはビバーク覚悟なんて言っているが時間もまだ早いので自分は全然心配しなかった。気合で前進あるのみ。
準備をしているとなんと今度はザイルを忘れたとおっしゃる、30年も岩をやっている人でもこんなミスをするんですね。
仕方なく9mm1本で行くことにし、リードもやらせて貰う、ありがたい。

2時間待ちの8:20登攀開始。日本の岩場の2ピッチ目が実際の1ピッチ目に当たるようで、凹角の中が濡れていて順番待ちで固まった体にはちょっと嫌らしかったが(4級)そこを過ぎれば後は岩も硬く快適なフェースクライミングが続く。4ピッチ目はピナクル上部まで50mでザイルぎりぎり。
最初のうちは今何ピッチ目なんて確認して登っていたが兎に角ルートが長いので(全部で13,4ピッチ)次々に現れるピッチのルートを読み、登ることに専念する。
T5手前まで休みなく登り、核心のT5で渋滞、やっと休める。アブミを出して登っている人、山靴で登って苦労している人と色々だ。
2パーティ前のインドア11台オンサイトしている方の登りに注目。
さすがにスムーズに登っているが核心の小ハング、やはりA0。
ザックも重たいし、ルートも後半で疲れてきているのでやはり無理かなー。
空身だったらフリーで行けるかもなんて考えながら自分もA0で突破した。
ハング上のクラック、リッジは中々緊張感があり楽しい所だ。

左稜線取り付き    核心部T5


核心が終われば後はナイフリッジやピナクルが続く、自分ではここが支点も少なくランナウトが続くので結構嫌らしく感じた。
登攀開始から7時間やっとチンネの頭に到着。確保場所が狭いリッジ上での3ピッチを除いて全てリード出来たので充実感、満足感も大きかった。
チンネ左稜線は本当に楽しく高度感もあり体力勝負のクラッシックルートだった。

8月15日 晴れ
今日はCフェース剣稜会の予定だったがリーダーの歯痛の為1日早く下山する事になった。4日間で左稜線1本のみとなってしまい残念だ。機会があれば是非ともリベンジしたい。

6峰C,Dフェース


タイム 
熊の岩6:20〜長次郎出合7:13 35〜剣沢小屋10:10
10:30〜剣御前小屋11:30 45〜室堂13:35〜信濃大町17:00





                                                                                                             
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